運動会シーズンになると荒れやすい…発達特性のある子どもの「頑張りすぎ」

運動会シーズンで疲れやすくなっている発達特性のある子どもと親

「最近、なんだか子どもが荒れている…」
そんなふうに感じていませんか?

  • イライラしやすい
  • 癇癪が増えた
  • 学校へ行きたがらない
  • 家で爆発する
  • 急に怒る
  • 疲れ切っている

実は5月〜6月頃、発達障害やグレーゾーン、発達特性のある子どもたちは、かなり頑張りすぎている可能性があります。

この時期は

・運動会の練習
・集団行動
・大きな音
・ダンスや競技の練習
・体操服への着替え
・整列
・待つ時間
・短縮授業
・蒸し暑さ

など、「いつもと違うこと」が一気に増えます。

「みんな頑張っているんだから」と思う方もいるかもしれません。

でも、発達特性のある子どもにとっては、その「みんなと同じ」が、とても大きな負担になっていることがあります。

目次

最近、自閉症の息子も荒れていました


実は、私の長男(自閉スペクトラム症・軽度知的障害)も、最近かなり疲れやすく、イライラする場面が増えていました。

学校でも、「あーー!!」と叫ぶ場面があるそうです。

以前なら、私も「どうしたの?」「ちゃんと頑張って」と思っていたかもしれません。



でも今は、「かなり頑張っているんだな」と思えます。

運動会シーズンは、本当にエネルギーを使います。

発達特性のある子どもは、周囲が思っている以上に、たくさんの刺激を受けながら学校生活を送っています。

だからこそ、家に帰ってくる頃には、心も体も限界に近くなっている子も少なくありません。

「家でだけ荒れている」わけではない

子どもが家で荒れていると、「私の育て方が悪いのかな」「甘やかしすぎかな」と悩む保護者の方もいます。

でも実際には、学校で頑張っている反動として、家で爆発していることがあります。

特に発達特性のある子どもは、

  • 周囲に合わせる
  • 空気を読む
  • 集団に合わせる
  • 我慢する

これらのことに、大きなエネルギーを使っています。



だからこそ、安心できる家で、安心できる家族に対し、感情が強く出ることがあります。

もちろん、暴言や暴力がそのままでいいという意味ではありません。

でも、「ただ反抗している」ではなく、「かなり頑張りすぎているのかもしれない」という視点を持つことも大切です。

「頑張らせる」だけではなく「守る」視点も必要

もちろん、挑戦する経験も大切です。頑張ることで成長することもあります。

だからこそ、匙加減は本当に難しい。

でも私は、無理をさせすぎる必要はないと考えています。

運動会って、誰のためにやるのでしょうか
学校のため?見に来る保護者のため?

違いますよね。
子どもたち自身のためのはずです。

誰にだって苦手なことはあります。
昔のように、全員に同じことを一斉に、同じ形で求める必要性を、私はあまり感じません。

  • 少し離れて参加する
  • 見学する時間がある
  • 音が苦手ならイヤーマフを使う
  • 疲れたら休憩する

そんな柔軟さや、複数の選択肢が必要です。

家庭・学校・療育先の「連携」が大切

匙加減って、本当に難しいと思います。
頑張る経験も大切。でも、無理をさせすぎると、心も体も限界になってしまいます。

だからこそ、家庭・学校・療育先などが、一ヶ所だけで判断せず、相談し合うことが大切です。

息子の担任の先生は、良いことも悪いことも、学校での様子や先生自身の考えまで丁寧に共有してくださいます。

「今日は少しイライラしていました」
「ここは頑張れていました」

そんな小さなことも含め、こまめに連絡をくださるので、私はとても信頼しています。

だからこそ、こちらから何かお願いをする時も、相談として安心して話せます。

もし先生の支援で、うまくいかないことやトラブルが起きたとしても、クレームを言うなんて発想になりません。

「この先生が考えてやってくださったことなら大丈夫」と思えるからです。

保護者は、「完璧な支援だから信頼する」のではなく、「一緒に考えてくれている」という姿勢を見ています。

そこには「この子を一緒に見守り、サポートしていこう」という安心感があるからです。

「できていない」より「今どれだけ頑張っているか」を見る

運動会シーズンになると

  • 荒れる
  • 疲れる
  • イライラする
  • 行き渋る

そんな姿が増える子もいます。

でも、その姿だけを見て、「頑張りが足りない」と考えるのではなく、「今、どれだけ頑張っているのだろう」という視点も大切にしてほしいなと感じます。

子どもたちは、見えないところで一生懸命頑張っています。

だからこそ、「できていない」だけではなく、「今あるしんどさ」にも目を向けられる社会になったらいいなと思います。

運動会シーズン、家庭でできる小さなケア

運動会シーズンは、子どもたちが想像以上にエネルギーを使っています。

だからこそ、家庭では「追加で何かを頑張らせる」より、「回復できる時間」を意識することが大切です。

例えば

  • 安心して過ごせる時間を作る
  • 予定を詰め込みすぎない
  • 好きなことをする時間を作る
  • 「頑張ってるね」と声をかける
  • 早めに休ませる

こんな小さな関わりが、子どもにとっては大きな安心につながります。

また、親自身も、この時期はとても疲れやすくなります。

だからこそ、「ちゃんとしなきゃ」と抱え込みすぎず、一人で頑張りすぎないことが大切です。

まとめ|「荒れている」時ほど背景を見る

運動会シーズンは、発達特性のある子どもたちにとって、とてもエネルギーを使う時期です。

だからこそ

  • イライラ
  • 癇癪
  • 行き渋り
  • 疲れやすさ

などが増えることがあります。

そんな時、「ちゃんと頑張りなさい」ではなく、「今どんなことがしんどいんだろう?」という視点を持つことが大切です。

そして、一人で抱え込まず、家庭・学校・療育先などが相談し合いながら、その子に合った形を一緒に考えてくことをお勧めします。

日本ペアレントトレーニング子育て支援協会でも、学ぶだけでなく、つながりを大切にしています。

子育ても、支援も、一人で抱え込まず、みんなで育てていく、そんな場所です。


「最近、子どもが荒れていて苦しい」 「学校との関わり方に悩んでいる」そんな方は、ぜひ体験説明会や養成講座にご参加ください。

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