「うちの子、声がとにかく大きくて困る…」
「小さい声で話してほしいけど、どう伝えたらいいかわからない」
こんなお悩み、ありませんか?
特に、特性を持つお子さんの中には、声の大きさを調整するのが難しい子もいます。
それは、「声の大きさ」という抽象的な概念が、目に見えず、理解しにくいからです。
この記事では、声の大きさを視覚化する「スケール」を使ったアプローチ法をご紹介します。誰でも簡単に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。
スケールとは?
スケールとは「物差し」のこと。ここでは、声の大きさを段階的に表し、視覚的にわかりやすくするツールを指します。
例えば、声のボリュームの1〜5段階を次のように表現します。
- 1:とても小さい声
- 3:普通の声
- 5:とても大きな声
このスケールを使うことで、子どもが自分の声の大きさを具体的に数字で認識できるようになります。
なぜスケールが効果的なの?
子どもが「小さい声」と言われて理解できない理由は、それが抽象的で目に見えないからです。スケールを使って視覚化することで、次のような効果があります。
- 声の大きさを具体的に理解できる
数字や絵を見ながら「今の声はこれくらいだ」と認識できるようになります。 - 具体的な指示が出せる
「3の声で話してね」という形で、わかりやすい指示が可能になります。 - 楽しみながら練習できる
動物や色を使うと、子どもが興味を持ちやすく、遊び感覚で取り組めます。
スケールの作り方

スケールはとても簡単に作れます!お子さんの年齢や特性に合わせて工夫しましょう。
1. 数字で表す(1〜5の数字で段階を設定)
- 例:
1=とても小さい声(ささやき)
3=普通の会話の声
5=とても大きな声(叫び声)
2. 動物で表す
小さなお子さんには動物を使うとわかりやすいです。
- 例:
- 1=アリ(とても小さい声)
- 3=ネコ(普通の声)
- 5=ゾウ(とても大きな声)
※お子さんが、もし恐竜や電車好きなら、興味あるもので表現してもいいですね!
3. 色で表す
年齢が高いお子さんには、色を使ったスケールも効果的です。
- 例:
- 青=静かな声
- 黄=普通の声
- 赤=大きな声
スケールの使い方
- おうちのいろいろな場所に貼る・持ち歩く
我が家では、スケールをリビングや子ども部屋など、目につきやすい場所に貼っています。ラミネートして外出時に持ち歩くのもおすすめです。
- 声の大きさを確認する
「今の声はどれくらいかな?」とスケールを見せながら確認します。 - 指示を具体的に出す
「今は3の声にしようね」「もう少し小さい2の声で話してみてね」と伝えます。 - 繰り返し練習する
一度で理解できなくても大丈夫!根気強く繰り返すことで、少しずつ声の調整ができるようになります。
実際にやってみた感想
我が家の自閉っ子も、声がとにかく大きいタイプです。
何度も「小さい声で」と伝えても効果がなく困っていました。
そこで、動物を使ったスケールを作り、日常的に活用するようにしました。
結果…
- 「今はネコの声で話してみよう」と伝えると、すぐに声を下げられるように!
- 声の大きさを調整するコツがつかめてきたようで、日常生活がぐっと楽になりました。
視覚化スケールを使うポイント
- お子さんに合わせたデザインを工夫する
好きな動物やキャラクターを使うと、興味を持ちやすくなります。 - 親も一緒に使う
家族みんなで「この声は何番かな?」と楽しく取り組むと、習慣化しやすくなります。 - 無理なく続ける
一度で完璧にできなくても、繰り返し使うことで少しずつ改善していきます。
視覚化スケールの活用方法のまとめ
声の大きさの調整が苦手なお子さんには、視覚化スケールが効果的!
- 数字や動物、色を使ってスケールを作成。
- お子さんが自分の声の大きさを具体的に認識できるようにする。
- 根気強く繰り返し使うことで、少しずつ改善が期待できます。
簡単に作れるスケールを活用して、親子で楽しく声のボリューム調整を練習してみてくださいね!