2026年9月5日、神奈川県大和市にて、NPO法人ワーカーズ・コレクティブチャイルドケア様からご依頼いただき、職員の皆様を対象としたペアレントトレーニング研修を実施しました。
今回は、子育て支援センター「こどもーる中央林間」「こどもーる高座渋谷」の職員の皆様、約25名にご参加いただきました。
テーマは、ペアレントトレーニングの考え方を活かした子どもへの関わりと保護者支援。
一方的に知識をお伝えする研修ではなく、実際の支援現場で起こる場面をもとに、参加者の皆様と一緒に「なぜこの行動が起きているのだろう?」「どんな関わりができるだろう?」を考える2時間となりました。
ペアレントトレーニングの視点から子どもへの関わりと保護者支援を考える
ペアレントトレーニングというと、「保護者が子どもへの関わり方を学ぶもの」というイメージを持たれることがあります。
しかし、その考え方は保護者だけでなく、日々子どもたちと関わる保育・教育・療育・医療・子育て支援などの現場でも活用することができます。
私たちが大切にしているのは、目の前の行動だけを見て、
「どうしたらやめさせられるだろう」
「どうしたら言うことを聞いてくれるだろう」
と考えるのではなく、
「この行動には、どんな理由があるのだろう?」
と一度立ち止まって考えてみることです。
子どもの行動を観察し、その背景や環境に目を向けることで、大人側の関わり方や環境を工夫できることがあります。
これは、当協会が大切にしている「子どもは変えなくていい」という考え方にもつながっています。

支援現場の事例を使ったグループワーク
今回の研修では、事前に職員の皆様から、日頃の支援の中で感じているお悩みやよくある場面を伺っていました。
研修ではそれらも事例として取り入れ、グループワークを多めに実施しました。
「この行動の前には何があった?」
「子どもは何を伝えようとしている?」
「環境を変えるとしたら?」
「ほかにどんな関わり方ができる?」
一つの事例についても、立場や経験が違えばさまざまな視点が出てきます。


グループ内で話し合い、全体でも共有していただくと、次々と意見が出てきました。
講師から「正解」を一つお伝えするのではなく、現場の皆様が持っている経験や知恵を持ち寄り、一緒に考えることも、今回大切にしたことの一つです。
たくさんの意見が飛び交い、2時間の研修は本当にあっという間でした。


「こどもーる中央林間」も見学させていただきました
研修前には、「こどもーる中央林間」も見学させていただきました。
こどもーる中央林間は、今回の研修会場でもある大和市市民交流拠点ポラリス内にあります。
ポラリスには赤ちゃんから高齢者までさまざまな世代の方が訪れ、同じ場所でそれぞれの時間を過ごしていました。
世代を越えて人が集まる空間の中に、子育て支援の場があることがとても印象的でした。
また、職員の皆様から、「子どもたちのために図鑑コーナーをつくりたい」とクラウドファンディングに挑戦されたお話も伺いました。
「子どもたちのために、もっとこんなことができたら」
その想いを実際の行動に変え、地域の方々を巻き込みながら形にしていく姿勢がとても素敵だと感じました。

富山から神奈川へ。地域の会員と一緒に研修を届ける
今回、もう一つ嬉しかったことがあります。
研修には、横浜在住の当協会会員・kanaさんにもアシスタントとして入っていただきました。
当協会には富山県だけでなく、全国各地に会員がいます。
これまでオンラインでつながることが多かった会員と、神奈川県で一緒に研修を届けることができたことは、私にとっても嬉しい経験となりました。
代表である私一人が全国へ出向くのではなく、それぞれの地域にいる上級ペアレントトレーニング支援士たちが、その地域の保護者や支援者へ学びを届けていく。
そんな循環が各地で生まれていったらと思っています。

ペアレントトレーニングの学びを必要な地域へ
今回の神奈川県での研修に続き、9月からは奈良県でも約4か月間の研修がスタートします。
協会を立ち上げた当初は、富山を中心に始まった小さな活動でした。
オンラインで全国の方々とつながり、少しずつ会員が各地に増え、県外での研修も増えてきました。
富山から全国へ。
「子どもは変えなくていい」
その考え方と、子どもの行動を理解して関わるペアレントトレーニングの学びを、必要としてくださる地域へ少しずつ届けていきたいと思います。
今回温かく迎えてくださったNPO法人ワーカーズ・コレクティブチャイルドケアの皆様、本当にありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしています。


