「母親なんてやめたい」と思った私が、ペアレントトレーニング協会を立ち上げるまで

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■はじめに

この記事では、一般社団法人日本ペアレントトレーニング子育て支援協会の代表理事 平ひかりが、自身の子育て実体験と、協会を立ち上げるに至った背景についてお話しします。

少し長い文章になりますが、同じように子育てに悩んだり、「このままでいいのだろうか」と感じている方の心に、何かが残れば幸いです。

■「母親なんてやめたい」そう思っていた日々

長年の不妊治療の末、あんなに望んで生まれてきてくれた我が子なのに、イライラして、ガミガミ叱ってばかり。

「母親なんてやめたい」そう思ったことが、何度もありました。

夜、子どもの寝顔を見ては泣きながら謝る毎日。


1歳半健診で「発達が気になる」と言われた瞬間から、私の子育ては、想像をはるかに超えるものになりました。双子の育児に加え、発達特性のある子どもとの生活。相談できる人はいませんでした。


療育は1年待ち。
不安ばかりが募るのに、頼れる場所はなく、社会から切り離されたような感覚の中で毎日を過ごしていました。


孤独、不安、自己否定。

過度なストレスから、感情をうまくコントロールできなくなり、「子どもと一緒に消えてしまいたい」そう思ったことも、正直に言えば何度もありました。

■子育て法ジプシーだった私を救った出会い

・イライラガミガミから抜け出したい
・子どもにどう対応したらいいかわからない
・家庭でできることはないの?

そんな想いで、私はたくさんの育児書や支援法を探しました。その中で出会ったのが、ペアレントトレーニングでした。


ペアレントトレーニングは、1960年代にアメリカで開発されたプログラムです。
子どもを変えるための方法ではありません。

親である私たちが、子どもの行動の見方、関わり方を学び、自分自身の声かけや行動を変えていく学びです。

「子どもをどうにかしなければ」そう思っていた私にとって、この考え方は衝撃でした。

■親が変わることで、親子関係が変わった

ペアレントトレーニングを学び、家庭で実践する中で、少しずつ変化が起こりました。子どもとの関係が改善し、私自身のストレスも減っていきました。

他の子と比べるのではなく、「我が子の成長」を信じ、見守ることができるようになったのです。

子育てが、少しずつ「苦しいもの」から「向き合えるもの」に変わっていきました。


ペアレントトレーニングの活用によって、

・親子関係が安定する
・親のストレスが軽減される
・虐待やうつ、子どもの二次障害のリスクが下がる

こうした研究結果も、国内外で報告されています。

「親が学ぶこと」で、防げることはたくさんあります。私は、自分の経験を通してそれを強く実感しました。

■協会を立ち上げた理由

この学びを、私たち親子を救ってくれたペアレントトレーニングを、必要としている人に届けたい。そんな想いから、私はまず、周囲の方に自分の経験を話すことから始めました。

当時の私は、長く専業主婦として家庭に入り、社会とのつながりを感じられずにいました。

経験も、資格も、特別なスキルもありません。「私に何ができるのだろう」そんな無力感や無価値感をずっと抱えていました。


それでも、「この学びに救われた」「同じように苦しんでいる人がいるかもしれない」
その想いだけは、どうしても消えなかったのです。


話をする中で、共感してくださる方が現れ、その輪が、少しずつ広がっていきました。そして気がつけば、日本ペアレントトレーニング子育て支援協会を立ち上げるに至っていました。


親や支援者が知ることで、不用意に子どもを傷つけたり、自信を奪ってしまったり、二次障害を生み出すことは、確実に減らせます。

■メッセージ

子どもは変えなくていい。

大人が学ぶことで、親子の関係も、人生も、社会も変えていける。
私は、そう信じています。

発達特性のある我が子の子育ては、私にとって「自分自身の在り方」や「人生そのもの」を問い直す、大きなきっかけになりました。


子育ても、人生も、いつからでも変えていくことができます。


経験がなくても
自信がなくても
HSPで、不安を抱えやすくても。

こんな私でも、一歩ずつ変わることができました。
自分を少しずつ認め、好きになっていけました。

この場所が、「何者でもない自分」だと思っている誰かにとって、勇気を持つきっかけになれたら。

そして、「ひとりじゃない」と感じられる、安心して学べる場所であれば、これほど嬉しいことはありません。



※ ペアレントトレーニングについて
実際に話を聞いてみたい方へ
体験会をご用意しています。



一般社団法人
日本ペアレントトレーニング子育て支援協会
代表理事 平ひかり

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