お友達と仲良く遊べない…すぐに手が出てしまう…。遊びの発達段階と親の関わり方とは?

未就学のお子さんを持つ親御さんからよく聞くお悩みの一つが、「お友達と仲良く遊べない」「すぐに手が出てしまう」というものです。

「もう○歳だから、これくらいできて当然」と思いがちですが、その考え方が親子のストレスを増やす原因になることもありますよね…。

今回は、子どもの発達段階に焦点を当て、無理なく成長をサポートする方法をご紹介します。

目次

発達段階を理解することが第一歩

子どもの成長には、それぞれの発達段階があります。

同じ年齢でも、すべての子どもが同じスピードで発達するわけではありません。ここで重要なのは、実年齢と発達段階の年齢が必ずしも一致しないことを理解することです。

例えば、「○歳だからお友達と仲良く遊べるはず」と思っていると、現実とのギャップに悩み、親子ともに苦しくなってしまいます。

そのため、まずは我が子の現在地を把握することが大切です。

遊びの発達段階を知ろう

子どもが社会性や対人スキルを学ぶためには、遊びが重要な役割を果たします。遊びの発達段階は、次のように進んでいきます。

① 個別遊び(一人遊び)

  • 一人で自由に遊ぶ段階です。
  • 他の子どもと関わることなく、自分の世界に集中します。

② 平行遊び

  • 同じ空間で同じおもちゃを使って遊ぶが、やりとりは少ない段階です。
  • お互いを観察したり、真似をしたりすることが見られます。

③ 集団遊び

  • 他の子どもとやりとりをしながら遊ぶ段階です。
  • ルールを共有し、協力して遊ぶようになります。

すべての段階が大切なプロセス

「うちの子は一人遊びばかりしている…」と心配する親御さんも多いですが、一人遊びは非常に大切な発達段階です。この段階を飛ばしていきなり集団遊びに移ることはできません。

一人遊びをしっかり楽しむことで、子どもは自己表現力や集中力を育てます。これが次の平行遊び、さらには集団遊びへの基盤となります。

子どもに合った遊びの場を提供する

お子さんの発達段階に合った遊びの場を意識的に提供することが、次のステップに進むための鍵となります。

1. 一人遊びを楽しむ環境を整える

  • お気に入りのおもちゃや絵本を用意し、自分だけの世界に没頭できる時間を確保します。

2. 平行遊びを促す工夫

  • 同じ場所で同じおもちゃを使って遊べるようにセッティングします。
  • お互いを観察し合うことで、自然とコミュニケーションのきっかけが生まれます。

3. 集団遊びの機会を増やす

  • 少人数から始め、徐々に大勢で遊ぶ場に慣れるようにします。
  • ルールが簡単なゲームから始めるとよいでしょう。

親が意識するべき3つの視点

子どもが他の子と同じようにできないと感じるとき、落ち込むのではなく、以下の視点を持つことが重要です。

  1. 今、どの発達段階にいるのかを把握する
    → 発達段階を知ることで、適切なサポートを提供できます。
  2. どうすれば次のステップに進めるかを考える
    → お子さんに合ったペースで、少しずつ遊びの環境を変えていきましょう。
  3. どんなサポートが必要かを見極める
    → 周囲の大人が戦略的に介入し、遊び方をサポートすることで、子どもの成長を促します。

支援が必要な場合は専門家と連携を

お子さんの発達に不安がある場合、保育園や幼稚園の先生、あるいは専門家と連携を取ることも大切です。

ペアレントトレーニング(ペアトレ)では、こうした具体的な介入方法や、先生との連携のコツなども詳しく学ぶことができます。

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まとめ

  • 〇〇歳だからできるはず、させなければならないという考えを手放しましょう。
  • 子どもの発達段階に合わせて、適切な遊びの場を提供することが大切です。
  • 他の子どもと比べるのではなく、お子さん自身のペースで成長を見守りましょう。

お子さんの成長を無理なくサポートし、親子で楽しい時間を過ごすために、ぜひ今回の内容を参考にしてくださいね!

この記事を書いた人

日本ペアレントトレーニング子育て支援協会
代表理事
・ABAペアレントトレーナー/セラピスト
・ガミガミを卒業
→ママが自分も大切にできるようになるペアトレ
・ノート術・潜在意識コーチング
・双子×自閉っ子ママ

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