「できていたのにできなくなった」子どもができなくなるのも成長の一環です

「数日前までできていたことが急にできなくなった…」
子育て中にこんな経験をしたことはありませんか?

  • 自分で着替えていたのに、突然できなくなった
  • トイレトレーニングが順調だったのに、急に失敗するようになった
  • お箸を上手に使っていたのに、また手づかみに戻った

これは決して珍しいことではありません。子どもの発達は、まるで「らせん階段」のように進むものです。一見すると同じところをぐるぐる回っているように見えても、確実に一歩ずつ成長しています。

今回は、「発達したからこそ、しなくなることがある」という視点をもとに、子どもの行動にどう向き合えばよいかをお話しします。

目次

子どもの発達は「行ったり来たり」が当たり前

「できていたことができなくなる」これは発達においてよくあることです。

親としては、「せっかくできるようになったのに、なぜ?」と不安やイライラを感じるかもしれません。

しかし、この現象は子どもの発達の自然な流れです。子どもは新しいスキルを習得すると、そのスキルが「自分にとって本当に必要なのか?」を試しながら成長していきます。

なぜ「できていたこと」ができなくなるの?

1. 成長して「面倒くさい」と感じるようになる

成長に伴い、以前は楽しかったり挑戦的だった行動が、「面倒だ」と感じることがあります。

例えば、トイレトレーニング中の子どもが突然おむつに戻りたがるのは、トイレに行くのが面倒だと感じ始めたからかもしれません。

2. 他のスキルに集中している

新しいスキルを習得するとき、子どもはそちらにエネルギーを集中させるため、一時的に別のスキルが後退することがあります。

例えば、文字を覚えるのに集中している間に、食事中のお箸の使い方が雑になるといったことが起こります。

一喜一憂せず、サポートを入れるのがポイント

こんなとき、親としてはどう対応すればよいのでしょうか?

1. サポートを入れる

「またできるようになるから大丈夫」という気持ちで、手伝ってあげましょう。例えば、着替えが面倒になっているなら、途中まで親が手伝い、最後の一動作だけ子どもにやらせてみてください。

その後、「自分でできたね!」と褒めて成功体験をつくることが大切です。

2. 叱らず、見守る

「なんでできなくなったの?」と責めるよりも、「今はしたくない時期なのね」と受け止めることで、親子のストレスを軽減できます。

ペアレントトレーニングで学ぶ、適切な関わり方

当協会が提供するペアレントトレーニング(ペアトレ)では、こうした状況に対する観察の仕方、対処法を学びます。子どもの発達を長い目で見て、焦らず適切にサポートするためのスキルを身につけることができます。

ペアトレでは次のようなポイントを重視しています。

  • 叱るのではなく、褒める習慣をつける
  • 親子の成功体験を積み重ねる
  • 子どものペースに合わせたサポート方法を学ぶ

発達の「波」を受け入れる心構え

長い目で見れば、子どもの成長には波があって当然です。一時的にできなくなったり、しなくなったりすることも、発達の一部として受け入れることが大切です。

「今はやりたくない時期なんだな」と考え、焦らず見守ることで、親子ともにリラックスして過ごせる時間が増えます。

まとめ:一喜一憂せず、適切にサポートして成長を見守りましょう。

まとめ
  • 子どもの発達は、らせん階段のように進むもの。できていたことができなくなるのも成長の一環です。
  • 親が焦らず、適切にサポートを入れることで、子どもの自己肯定感を保ちながら成長を促せます。

一喜一憂せず、「またできるようになる」と信じて見守りましょう。

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この記事を書いた人

日本ペアレントトレーニング子育て支援協会
代表理事
・ABAペアレントトレーナー/セラピスト
・ガミガミを卒業
→ママが自分も大切にできるようになるペアトレ
・ノート術・潜在意識コーチング
・双子×自閉っ子ママ

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