朝の忙しい時間、子どもがなかなか支度を進めないと、どうしてもイライラしてしまいますよね。
「早くして!」と叱ってしまうこともあるかもしれません。しかし、実は子どもの「ワーキングメモリ」を意識した工夫をすると、スムーズにいくことがあるんです。
今日は、そんなワーキングメモリに基づいた朝の支度をスムーズに進める方法についてご紹介します!
ワーキングメモリとは?
ワーキングメモリという言葉、聞いたことがありますか?ワーキングメモリとは、覚えながら行動する際に使われる記憶のことを指します。日常的な活動や学習場面で頻繁に使われています。
例えば、黒板に書かれた内容をノートに書き写すときの流れを考えてみましょう。
- 黒板の文字を覚える
- 覚えた内容をノートに書く
このように、一度情報を記憶して、その後の行動に移す際に使われるのがワーキングメモリです。
特に子どもにとって、このワーキングメモリを効率よく使うことは、朝の支度や学習において大切なスキルなのです。
幼児期のワーキングメモリの特徴
幼児期の子どもたちは、大人のように多くの情報を一度に覚えて行動することが難しいと言われています。例えば、5歳児では大人の指示を1つか2つまでしか覚えて実行できないというデータもあります。
そんな中で、朝の支度を思い浮かべてみましょう。たくさんのステップが必要ですよね。
- 起きる
- トイレに行く
- 顔を洗う
- 朝食を食べる
- 歯磨きをする
- 制服に着替える
- 登園バッグを背負う
- 靴を履く
これらすべてを一度に覚えて行動するのは、子どもにとってはとても大変です。
ワーキングメモリのキャパシティが小さいため、親が次々と指示を出しても、どれかを忘れてしまうのも無理はありません。
ワーキングメモリをサポートする工夫をしよう!
子どもが自分で支度を進められるようにするためには、思い出せる環境づくりが大切です。以下のような工夫を取り入れてみましょう。
1. 手順を絵にして掲示する
朝の支度の流れを絵やイラストにして壁に貼ると、子どもが視覚的に手順を確認できるようになります。言葉だけでは覚えきれないことも、絵やイラストがあると、頭の中で整理しやすくなります。
2. 絵カードを使う
支度のステップごとに、絵カードを順番に見せるのも効果的です。視覚的なヒントを使うことで、子どもが次に何をすべきかを簡単に理解できます。
3. 指示は1つずつ出す
一度に複数の指示を出すのではなく、一つずつ丁寧に伝えることもポイントです。例えば、「まずは歯を磨いてね」といった具体的な指示を1つずつ出します。それが終わったら次の指示を出すようにすると、子どもが混乱しにくくなります。
ワーキングメモリを意識するメリット
ワーキングメモリに配慮したサポートを行うことで、子どもが自分で考え行動できるようになり、自己管理スキルが育まれます。
毎日の支度がスムーズに進むだけでなく、子どもが自信を持って「自分でできた!」と感じられる成功体験を積むことができます。
また、子ども自身が次に何をすべきかを意識するようになるため、親が「早くして!」と何度も言わずに済むようになり、親子双方にとってストレスが軽減されるメリットもあります。
こんな時にも取り入れてみよう!
このワーキングメモリを意識した工夫は、朝の支度だけでなく、以下のような場面でも効果的です。
- 宿題や勉強の順番を決めるとき
学習のステップを一度に覚えておくのが難しい場合は、順番にタスクを分けて進める方法が有効です。 - 片付けをする時
「まずはおもちゃを片付けて。」「次に本を本棚に戻そう」というように、1つずつステップを分けて取り組ませると、混乱せずに作業が進みます。 - お出かけ前の準備
「靴を履いて」「帽子をかぶって」「鍵を持って」と順番に一つずつ指示を出すことで、子どもが自分で準備を進められるようになります。
今日のまとめ
今回は、子どものワーキングメモリを意識したサポート方法についてお話しました。
以下のポイントを押さえておくと、朝の支度や日常のタスクがスムーズに進むようになります。
- 子どものワーキングメモリはそもそも高くないので、思い出せる環境を整えることが大事。
- 絵カードや手順を絵にして掲示するなど、視覚的にサポートすることで、子どもが次のステップを思い出しやすくする。
- 指示は一つずつ丁寧に出し、段階を踏んで進めるようにする。
ぜひ、これらの工夫を取り入れて、子どものワーキングメモリをサポートしながら、親子でストレスの少ない朝の時間を過ごしてくださいね!
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