子ども発達支援コーディネーター・岡野ジュリさんからのメッセージ

子育てがつらかった私たち夫婦がもっと早く知りたかったこと

私が「ペアレント・トレーニング」という言葉を知ったのは、息子が11歳、2018年ごろです。愛情を注いできた息子との関係がうまくいかず、息子の態度は悪くなるばかり。
同級生たちとは、息子のレスポンスがだいぶ違うことに気づき、もしかしたら私の子育てや反抗期のせいではなく、発達的な特性のためかもしれないと感じ始めました。

しかし、時すでに遅し。地域のペアトレは重度の発達障害など10歳以下のお子さん向けで、参加すらできませんでした。
そんな時、学びの場で出会ったひかりさんが、お子さんへの対応方法を学び、みるみるうちに輝いていく姿に感動しました。
ひかりさんが協会を立ち上げる前にお話を伺い、とってもワクワクし、控えめなひかりさんの燃えるような強さに感動しました。

お互いの子どもの年齢は違いますが、本質的な親の困りごとは同じだと感じます。それは、思うように子どもが育ってほしいのに、それが叶わない時の親の悲しみ・不安・苛立ちです。
「子どもは変えなくていい」とピシャリと伝えるひかりさんの言葉に感動するのは、それが「たてまえ」ではないからです。すごいなと思います。

そこに至るまでに私は随分と長くかかってしまいました。愛する子どもへの期待を手放すって本当に難しい。
実は最近ようやく「変えなくていい」と思えるようになったくらいです。

ずっと子どもに必要だと思うことを体を張って伝えてきたつもりでしたが、今振り返ると力一杯投げても届かない、まとはずれな努力でした。
死ぬほど喧嘩していた私たち親子も、思春期真っ只中の息子と心から信頼し合える関係へと変化しました。そんな”事故流”であった私の子育ての方向転換を助けてくれたペアトレ。

ひかりさんの活動を陰ながら応援しつつ、そのミッションの一部を一緒に担っていきたいと思っています。

岡野 ジュリ

自身の子育ての経験を活かし、誰もが生きやすい社会を実現するため『daremoga』・『まるハグファミリー』などの代表を務める。

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岡野 ジュリ

自身の子育ての経験を活かし、誰もが生きやすい社会を実現するため『daremoga』・『まるハグファミリー』などの代表を務める。