「結局、どうすればいいんですか?」
子育てや子どもへの支援について学ぶとき、こんなふうに思ったことはありませんか?
「具体的な方法を知りたい」
「正解があるなら教えてほしい」
その気持ち、よ〜くわかります。私自身もそうでした。
目の前に困っている子どもがいる。何とかしたい。
できることなら、すぐに使える方法を知りたい。
保護者も支援者も、そう思うのは自然なことだと思います。
実際、子育てに関する情報は世の中にあふれています。
「こんなときは、こう声をかけましょう」
「こんな行動には、こう対応しましょう」
もちろん、具体的な方法を知ることは大切です。
でも、その方法が目の前の子どもに合っているかどうかは、また別の話。
子育てや子どもへの支援に、誰にでも当てはまる正解はあるのでしょうか?
同じ行動でも、その理由は一人ひとり違う
例えば、子どもが活動に参加しない場面。
何をするのかわからないのかもしれません。
周囲の音や刺激が気になるのかもしれません。
失敗するのが不安なのかもしれません。
あるいは、ただ疲れているだけかもしれません。
大人から見れば、同じ「参加しない」という行動。
でも、その背景にある理由は一人ひとり違います。
もし、何をするのかわからないのであれば、見通しを伝える工夫が役立つかもしれません。
周囲の刺激が負担になっているのであれば、環境を調整することで参加しやすくなるかもしれません。
不安が強いのであれば、安心して取り組める小さなステップから始める方法もあります。
大切なのは、最初から一つの方法に決めつけないこと。
そして、同じ子どもであっても、昨日うまくいった方法が今日もうまくいくとは限りません。
子どもの成長や体調、周囲の環境によっても、必要な関わり方は変わっていきます。
だからこそ、方法をいくつ覚えても、それだけですべての場面に対応することは難しいのです。

「知っている」と「使える」は違う
ペアレントトレーニングでは、子どもの行動を理解するための考え方や、関わり方を学びます。
行動を観察すること、環境を整えること、適切なタイミングで声をかけること。
どれも大切な知識です。
でも、知識として理解していることと、実際の生活や支援の場面で使えることは、同じではありません。
「なるほど、そういうことか!」
講座の中で理解できても、いざ目の前の子どもと向き合うと、思うようにいかないこともあります。
それは、学んだことが無駄だったという意味ではありません。
むしろ、そこからが本当の学びの始まりです。
試してみて、うまくいかなかった。
では、なぜうまくいかなかったのだろう?
子どもの様子をもう一度観察してみよう。
他にできる工夫はないだろうか?
こうして考え、試し、振り返ることを繰り返しながら、知識が少しずつ実践につながっていきます。

正解を覚えるより、最適解を考える力を
ペアレントトレーニングは、「子どもを思い通りに動かすための方法」ではありません。
大切なのは、目の前の子どもをよく見て、その子に合った関わり方を考えられるようになること。
だからこそ、当協会の講座や研修では、体験ワークや参加者同士の対話を大切にしています。
同じ事例について考えていても、保護者と支援者では見えているものが違うことがあります。
また、同じ立場であっても、それぞれの経験によって考え方は異なります。
「私はこう考えたけれど、そんな見方もあるんだ!」
他の人の意見に触れることで、自分一人では思いつかなかった選択肢が増える。
そして、自分の考えを言葉にすることで、初めて気づくこともあります。
こうした対話の時間にこそ、大きな価値があると感じています。
もちろん、困っている人に具体的な方法を伝えることも必要です。
ただ、誰かに教わった方法がうまくいかなかったとき、そこで行き詰まってしまうのではなく、別の方法を考えられること。
正解が一つじゃないからこそ、その子に、その時の最適解を考える力をつけていく。
それが、当協会の考えるペアレントトレーニングです。
「結局、どうすればいいんですか?」
その問いに、誰にでも当てはまる一つの答えはありません。
でも、一緒に考えることはできます。
そして、いつか自分自身で「今、この子には何が必要だろう?」と考えられるようになる。
そんな学びの場をこれからもつくっていきたいと思っています。

ペアレントトレーニングとは?
「ペアトレって、具体的に何を学ぶの?」
「講座はどんな雰囲気?」
そんな疑問にお答えする無料オンライン説明会を開催しています。
当協会の講座は、保護者の方も、子どもに関わる支援者の方もご参加いただけます。
まずはお気軽に説明会へお越しください。


