「もっと早くペアレントトレーニングを知りたかった」
説明会に参加された方や、講座を受講された方から、こんな言葉をいただくことがよくあります。
「子どもが小さい頃に知っていたら、もっと違う関わり方ができたかもしれない」
「今まで、子どもに申し訳ないことをしてきたのではないか」
学びを通して新しい視点に出会ったからこそ、これまでの子育てを振り返り、そんな思いが湧いてくることもあるのだと思います。
子どもが大きくなってからペアレントトレーニングを学ぶのは、もう遅いのでしょうか?
ペアレントトレーニングは、早く知るに越したことはない
ペアレントトレーニングは、もちろんできるだけ早い段階で知ってほしいと考えています。
・子どもの行動には理由があること
・「できない」「やらない」と見える行動にも、さまざまな背景があること
・子どもを変えようとする前に、大人の見方や関わり方を変えるという選択肢があること
こうした考え方を早く知っていれば、親子で悩む時間を減らせる場面があります。
だからこそ、いつかペアレントトレーニングを妊婦健診や両親学級などの機会にも取り入れられたら、という想いもあります。
子育てに困ってから初めて学ぶのではなく、子どもが生まれる前から、子どもの発達や行動への理解を深める機会があってもいい。
ペアレントトレーニングが、特別な誰かのための学びではなく、もっと身近なものになってほしいと思います。

でも、過去には戻れない
一方で、「もっと早く知りたかった」と思っても、過去に戻ることはできません。
あのとき、あんな言い方をしなければよかった。
もっと子どもの気持ちを考えてあげればよかった。
振り返れば、後悔することの一つや二つ、誰にだってあるのではないでしょうか。
私自身も、何度も試行錯誤してきました。
でも、そのときには、そのときの自分なりに一生懸命だったはずです。
今だからわかることを、過去の自分が知らなかったからといって、責め続ける必要はないと思うのです。
大切なのは、知ったあとに、どうするか。
昨日までの関わり方を振り返って、今日から少し変えてみる。
子どもの行動を見たときに、「どうしてこんなことをするの?」ではなく、「何か理由があるのかな?」と考えてみる。
つい注意したくなる場面で、できていることにも目を向けてみる。
大きな変化でなくても、そんな小さな一歩から始められます。

子どもが何歳でも、大人は学び直せる
ペアレントトレーニングは、子どもを思い通りに変えるためのものではありません。
大人が子どもを見る視点を増やし、関わり方の選択肢を広げていく学びです。
だからこそ、子どもが幼児でも、小学生でも、中学生でも、あるいはもっと大きくなっていても、大人自身が学ぶことには意味があると考えています。
もちろん、学んだからといって、翌日から親子関係が劇的に変わるわけではありません。
これまで積み重ねてきた関係もありますし、子どもの気持ちやペースもあります。
それでも、自分の見方や言葉、行動を少しずつ変えていくことはできます。
そして、その変化が、子どもとの関係を見直すきっかけになるかもしれません。
「もっと早く知りたかった」
そう思えたのなら、今度はその学びをこれからの時間に生かしてほしい。
だって、今日がこれからの人生で一番若い日ですから!
気づいた今が、新しい関わり方を始めるチャンスなのだと思います。

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